昨年に引き続き、武家茶道の代表流派「遠州流茶道」が専用茶室を作り、茶道のデモンストレーションを行いました。
床 其心庵宗明宗匠
紅心宗慶宗匠 両筆
円相 本来無一物
花 時のもの
花入 手付四方籠 安藤竹良斎 作
風炉先 腰板七宝瓢箪文透し
釜 朝鮮切合せ 高橋敬典 作
長板
水指 白釉面取一重口 釈永由紀夫 作
茶器 青貝七宝 山本翆松 作
茶碗 瀬戸白手 林 邦佳 作
副 刷毛目 柴田一佐衛門 作
副 蕎麦 清水日呂志 作
茶杓 近江孤篷庵小堀定泰作共筒共箱
銘谷川の水
建水 木地曲 内朱
蓋置 遠州好 南鐐七宝 井伏圭介 作
茶銘 不傳庵宗実家元好 初の森 小山園 詰
菓子 若寿糖 鍵善良房 製
器 朱胴紐四方 橘屋友七 作
□ 参加者名
・中島 宗繁 (繁正) 名古屋真甫会
・古川 宗秋 (祐司) 名古屋真甫会
・伊藤 宗民 (民子) 三重支部
・池田 宗之 (訓之) 鳥取支部
・網野 雅章 愛知支部
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武家茶道の代表流派「遠州流茶道」について |
江戸時代初頭、千利休、古田織部と続いた茶道の本流を受け継ぎ、徳川将軍家茶道指南役を務めた大名茶人・小堀遠州を流祖とし、約430年の歴史を持つ武家茶道の流派です。
遠州流茶道の特徴は「綺麗さび」。わび・さびの精神に、明るさ、豊かさ、美しさ、品格を加え、誰からも美しいと思われる客観性の美、調和の美のことを意味します。その芸術性は、桂離宮や二条城、名古屋城をはじめとする日本を代表する庭園や建築物にも生かされ、また多くの美術工芸品にも影響を与えております。明治初頭には諸外国との社交の場において遠州流が抜擢され、活躍しました。また現在もその流れを汲み、政財界などに多くの門下を持ちます。
重要な式典や各国大使館のレセプション、国立博物館のセレモニーなど、国の重要な行事でのお茶会など、非常に高い格と実績を備えています。
遠州流茶道ホームページ http://www.enshuryu.com/