日本伝統月間として、甲冑師の職業体験が実施されました。
一般的には「甲冑」というよりも「鎧」の方がなじみがあるのですが、甲冑師という職業があるんだということを知ってもらい、体験してもらうイベントとなりました。
全国的に甲冑師として活動している職人は数少なく、その中でも毎年、現在新作甲冑を手掛けている方は数名と言われています。今回は、そんな数少ない甲冑師の熱田伸道氏より、実際の甲冑で使用する材料をもとに甲冑ストラップを制作いたしました。
2日間で約100名の子供たちに、日本伝統技法を使った甲冑制作を体験していただきました。
材料は練革(ねりがわ)を使用いたしました。練革は平安時代によく使用されていた材料で、糸も当時に使用されていた染めを使います。 この糸は現在甲冑の修復で使用する糸と同じ糸で、色は青:あさぎ 紫:古代紫 紅 の3色です。
絵柄の部分も革で出来ていて絵韋(えがわ)を使用しています。
子供たちに本物を手にしてもらいたいと、現在修復で実際に使用している材料を使用したしました。
甲冑という言葉を結構知っている子供たちが多かったことに驚いたのと、このアクティビティ参加を希望されていたのは、実はお父さんだったというお話も面白かったです。
■実施内容
職業体験 甲冑師
体験者数 11月14日 48名 (100%)※実施予定者数
11月15日 48名 (100%)
合計 96名 (100%)
■こどもの声
・思うようにうまくいかなくて難しかったけど、いいものが作れてよかった。
・自分の知らないことや、甲冑の技術について学べたのがすごく楽しかった。
・少し難しかったけど、最後のほうにはやり方が分かってきて楽しかった。
・熱田さんがおもしろかった。またやりたいです。
■保護者の声
・こどもには少し難しそう。私たちが手伝って私たちもやってみたい。
・どんなことをするのか、こどもとワクワクしていた。
・熱田さんが気さくな方で、緊張していたこども達が、ずっと楽しそうだった。
・あんなに真剣な様子をみていると、応援したくなります。