フランスでも茶道は非常に関心が高く、大変注目されている日本の伝統文化です。しかしながら、現代社会では、武家が存在しないため、元々武家文化であった茶道も、諸外国では女性のたしなみとしての茶道が根付いております。
そこで、私ども武家文化研究会では、本来の茶道の姿を伝えたく、武家茶道の代表的な流派であり、最も高い格を有する遠州流御家元へお声掛けさせていただき、本年、ジャパンエキスポへ出展する運びとなりました。
また同時に、フランス ジャパンエキスポを運営するJTS社、Goma社と私ども武家文化研究会の合同委員会「JapanMoment」におきましても、遠州流茶道は”特別協力”として参画いただいております。 「JapanMoment 実行委員会」
ジャパンエキスポでは、日本文化パビリオン「WabiSabi」内に遠州流のお茶室を設け、茶道を体験していただきます。また400名収容の文化ステージでは、日本甲冑武者隊と合同で、サムライの精神性、武士道、教養としての茶道について、4回の公演が決定しております。
また、遠州流茶道が渡仏するということで、ジャパンエキスポ以外にも、すでにギメ東洋美術館、パリ日本文化会館が興味を示していただき、本年度はパリ日本文化会館で遠州流のお茶会が開催されることとなりました。
格式の高い武家茶道の代表的流派「遠州流」のフランス進出のお手伝いができることは、大変光栄で嬉しく思います。
c遠州流茶道
「遠州流茶道」とは
江戸時代初頭、千利休、古田織部と続いた茶道の本流を受け継ぎ、徳川将軍家茶道指南役を務めた大名茶人・小堀遠州を流祖とし、約430年の歴史を持つ武家茶道の流派です。
遠州流茶道の特徴は「綺麗さび」。わび・さびの精神に、明るさ、豊かさ、美しさ、品格を加え、誰からも美しいと思われる客観性の美、調和の美のことを意味します。その芸術性は、桂離宮や二条城、名古屋城をはじめとする日本を代表する庭園や建築物にも生かされ、また多くの美術工芸品にも影響を与えております。明治初頭には諸外国との社交の場において遠州流が抜擢され、活躍しました。また現在もその流れを汲み、政財界などに多くの門下を持ちます。
重要な式典や各国大使館のレセプション、国立博物館のセレモニーなど、国の重要な行事でのお茶会など、非常に高い格と実績を備えています。
2013年度はポーランド、ハンガリーの日本国大使館より招聘を受け、それぞれ茶の実演を行っております。
□遠州流茶道 ホームページ
http://www.enshuryu.com/
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