「遠州流茶道」とは
江戸時代初頭、千利休、古田織部と続いた茶道の本流を受け継ぎ、徳川将軍家茶道指南役を務めた大名茶人・小堀遠州を流祖とし、約430年の歴史を持つ武家茶道の流派です。
遠州流茶道の特徴は「綺麗さび」と呼ばれ、
わび・さびの精神に、明るさ、豊かさ、美しさ、品格を加え、誰からも美しいと思われる客観性の美、調和の美のことを意味します。
その芸術性は、桂離宮や二条城、名古屋城をはじめとする日本を代表する庭園や建築物にも生かされ、また多くの美術工芸品にも影響を与えております。明治初頭には諸外国との社交の場において遠州流が抜擢され、活躍しました。また現在もその流れを汲み、政財界などに多くの門下を持ちます。
重要な式典や各国大使館のレセプション、国立博物館のセレモニーなど、国の重要な行事でのお茶会など、非常に高い格と実績を備えています。
2013年度はポーランド、ハンガリーの日本国大使館より招聘を受け、それぞれ茶の実演を行っております。
遠州流茶道の特徴は、「綺麗さび」と呼ばれるように、あまりに侘しすぎることなく、美しさを引き立てた侘びの世界をでしょう。
現代の私たちの生活には物が溢れ、海外からも多くの物や情報が入ってきています。そんな私たちの生活には侘びにプラスした美しさをもつこの「綺麗さび」がしっくりとくるのではないでしょうか?
大名茶道の通り、格式と優雅さを備える遠州流茶道には、男性ビジネスマンの姿も多く、これはビジネスの世界での「おもてなし」を学ぶだけでなく、総合芸術としての茶道から美意識の向上、また外国との取引では、必ず自国の歴史文化の話題となるため、日本文化を学ぶ場として、遠州流茶道を選ぶビジネスマンが増えてきているようです。
遠州流 13世家元 不傳庵 小堀宗実 (C)遠州流茶道
織田信長、豊臣秀吉などの武将が愛した茶道は、日本の武人の歴史でもあります。
遠州流には所作や言葉遣いの端々に、武家の流れが多く残っており、これから茶道を学びたい方で、大名茶道に興味のある方には、非常にお勧めできる流派ではないでしょうか?
(C)遠州流茶道
2013年度、2014年度、フランス ジャパンエキスポでは、茶室ブースと文化ステージで多くのフランスの方々に茶道をお伝えいたしました。
・2013年度 ジャパンエキスポ活動報告
・2014年度 ジャパンエキスポ活動報告
□遠州流茶道 ホームページ
http://www.enshuryu.com/
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