2023年12月5日、名古屋市教育委員会が主催する5回講座「<なごや学>古のなごや 武士のイロハ」で、「武士と茶道」の講座の講師を、当会代表の中島が務めさせていただきました。応募人数90名で抽選で30名の方々がご出席されました。講座は2時間+質疑応答で、多くの質問もいただき大変好評だったと思います。
講座テーマ「武士と茶道」は、私自身が以前から感じていた疑問でもありました。茶道について、戦国武将が茶道を嗜んでいることは文献や時代劇等で知ってはいますが、数々の戦を繰り返していた戦闘員でもある武士が、なぜ茶道を取り入れたのか。また現代茶道は女性の習い事のイメージが強かったことから、軍人である武士(動)がなぜ茶道(静)を好んだのかについて疑問を感じていました。
この講座では、茶道未体験で武家文化に興味を持っていらっしゃる参加者の方々へ、私自身が感じていた疑問をもとに、茶の湯の誕生から戦国武将が茶の湯を取り入れた理由、権力者側の意図、戦国武将の茶の湯の逸話、茶道具の価値の変化などをお話しいたしました。また、戦国期の大名茶道から現代の武家茶道への繋がりなどもお話しさせていただきました。
中島 繁正(宗繁)
一般社団法人 武家文化研究会 代表理事
遠州流茶道 上席師範 至道庵
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